犬の健康

犬が高齢になると起こる体の変化とは?いつまでも犬と楽しく過ごすコツ教えます!

一日当たりに必要な食物繊維の量は?タイトル画像

犬が高齢になった時に考えたいこと

犬が高齢になり、わかりやすく見た目が変わるのはだいぶ先の話です。それまでは、人間と同じように少しずつ身体的・精神的に様々な変化が起こります。

家に来たときには小さな子犬だったとしても、気づけばすぐに7歳。楽しい時間は、本当にあっという間に過ぎてしまいます。

大型犬の寿命は小型犬や中型犬よりも短いため、同じ月齢でも早く高齢期が始まります。これは犬の平均寿命が大型犬の方が短いため、寿命からの相対的なバランスにより起こります。

犬は一般的に7歳を過ぎるとライフステージは高齢期(シニア期)。犬は人間よりもずっと早く年を取ります。

大事な家族である犬の高齢化を意識したときに、飼い主ができることについて一緒に考えていきましょう。

シニア犬って何歳から?

犬の年齢を人間の年齢に換算すると、以下のようになります。

1歳:人間でいう14歳から20歳

2歳:人間でいう24歳から28歳

3歳:人間でいう28歳から32歳

4歳:人間でいう32歳から36歳

5歳:人間でいう36歳から40歳

6歳:人間でいう40歳から44歳

7歳:人間でいう44歳から48歳

犬の高齢化について

犬の一生は人間と比べると、とても早く過ぎます。だからこそ、犬の健康状態や病気のリスクを考慮して、備えておくことが大切です。

犬の健康寿命は?

犬の健康寿命は、 一般的に小型犬種の場合、12~16歳程度中型犬種の場合、10~ 14歳程度大型犬種の場合、8~12歳程度と 言われています。

ただし、これらのデータは犬種別の平均寿命から算出された数値となります。体の大きさ、個体差、生活環境、飼育方法などによって異なります。あくまでも目安です。

シニア期に入ったら犬の健康状態の「今」を知ることが重要なポイントとなります。

15歳のトイプードル

疾患の早期発見や予防のためにも、定期的な健康チェックや獣医師との相談を行うようにしましょう。

犬が高齢になっておこる変化とは?

犬も高齢になると人間と同じように体や心に変化が表れます。 あなたの家のわんちゃんはこんなことはありませんか?

身体的な変化

眠る犬

さて、ここで人間の話をします。ある程度の年齢を重ねた人と話しているとき、こんなやりとりを聞いたことありませんか?

・寝ても疲れが抜けない

・傷がなかなか治らない

・腰が(体のどこかが)痛い

・疲れやすく、体力が落ちた

・朝早く目が覚めてしまう

これは人間だけの話ではなく、犬においても同じです。犬も抜けない疲労感や睡眠の質の低下が起こります。それはこのような老化のサインとして築くことがあるかも知れません。

・関節炎や腰痛などの痛みや運動制限が生じる

・ハウストレーニングができなくなる

・視力や聴力の低下便秘や尿失禁などの排泄トラブルが起こる

・段差を嫌がったり、散歩を切り上げたがる

・免疫力の低下による感染症やがんなどの疾患の発生リスクが高くなる

・食欲不振や体重減少

・被毛や口内の変化

・睡眠時間が長くなる

精神的な変化

人間の高齢者が「頑固」や「疑い深くなる」のは、これまでの経験から統計的に計算したものであったり、死に対する不安によるものとする心理学の研究があります。

犬も、年齢を重ねることでこれまでできていたことができなくなる不安を感じたり、物忘れをすることがあります。

・孤独感や不安感が強くなる

・記憶力や学習能力が低下する

・飼い主への依存度が高まる

愛犬の心身の衰えを感じたら、それに合わせた生活環境を保てるよう配慮してあげましょう。少しでも良い環境で、穏やかな老後を過ごしたいと願うのは、人間も犬も同じですね。

適切な栄養バランスを採れる食事や適度な運動、必要に応じた医療ケアや健康管理、ストレス管理など、若いころよりも手間はかかるかもしれません。飼い主さんがイライラするとますます状況は悪化します。
多少の失敗や、手間はおおらかな心で受け止められるよう、余裕のある生活を心がけましょう。

犬が健康でいるために、気を付けること

シニア期の犬の健康を守るためには、以下の点に気をつけましょう。

運動不足や肥満

犬の運動不足に気をつけよう

犬は運動が好きな動物です。
シニア期に入ると体力が落ちるため、若いころのような散歩の距離やたくさん走らせるような活発さは必要ありません。

定期的な運動は筋力を保ち、カロリーを消費するために有益です。さらにストレスの軽減や気分転換にも役立ちます。

また普段こもりがちな場合は、外に出ることで良い刺激となり、心地よい疲労感が睡眠の質を高めることにもつながります。多岐にわたりメリットが多いため、頻度を落としてでもシニア期の犬も散歩へぜひ行ってください。

運動不足や肥満がつづくと、犬の健康リスクを高めます。

年齢や健康状態に合わせた栄養管理

ペットとして飼われている犬は、自分で食べるものを選べません。そのため、犬の食事による栄養バランスは飼い主さん次第で変わります。

年齢を重ねてくると若いときのようにたくさんの量を食べることはできないため、少ない量でも充分な栄養が摂れるような献立を考えないとなりません。

総合栄養食は一般的な犬のバランスよい食事を基準にしています。しかし、それぞれ違う環境で生活をしている犬がみんな同じ栄養バランスでいいはずがありません。ずっと同じフードだけを食べていると、特定の栄養だけが不足してしまいます。

量が食べられないシニア期だからこそ、少ない量でも栄養バランスを保てる工夫をしましょう。例えば、複数のフードをローテーションで食べさせてみたり、不足しがちな栄養をサプリメントで補う。といった方法も有効です。

健康診断などで獣医師を訪れる際には、食事のアドバイスを仰いでみるのも良いかもしれません。

家族や犬同士でのコミュニケーション

自由に家の内外を出入りできない犬にとって、一日一回でも散歩で外に出て他の犬と触れ合ったり、家の中で遊びやコミュニケーションすることは良い刺激になります。

犬はもともと群れで生活する習性があります。そのため社会性が高く、他者とのコミュニケーションはストレスや不安をやわらげます。

犬によっては、怖がりで他者とのコミュニケーションが苦手な子もいますので、必ずしもすべての犬が大多数とのコミュニケーションを欲しているわけではありませんが、そんなときにはそれも個性と受け止めましょう。家族の中でちゃんと関わる時間を作り、犬にとって安心できて心地よく過ごせる空間であることが一番大切です。

犬のコミュニケーション

高齢の犬が過ごしやすい空間とは?

シニア期に入ると、若いころは気にする必要もなかった些細なことも、大きな問題となりかねません。家の中でよくあるポイントをまとめてみましたので、今一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

高齢の犬が過ごしやすい家

・柱のでっぱりや角はありませんか?

・誤ってコードに絡まってしまう場所はありませんか?

・はさまりそうな隙間はありませんか?

・転倒してしまうような段差はありませんか?

・階段への転落対策はしてありますか?

・水はいつでもすぐ飲める場所にありますか?

・ベッドは二階。食事は一階のように生活導線が不便になっていませんか?

・床は滑りやすくなっていませんか?またマットは爪が引っかからない毛足ですか?

・間違えて食べてしまうような物は落ちていませんか?

・ベッドの場所は風通しが良く、便利な場所ですか?

一日でも長く愛犬と楽しく過ごそう

犬の平均寿命は約15歳。7歳以上をシニア期とするのであれば約半分はシニア期が続くこととなります。 家族としては一日でも長く一緒の時間を過ごしたいと願うのはもちろん、一日でも長く「普通」の生活ができるようにサポートしてあげたいと思っているのではないでしょうか。

健康維持は毎日の生活習慣の積み重ねです。
かわいい大切な家族と、少しでも長く楽しい時間を過ごすために今日から始められることを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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