犬の健康
犬の年齢は人間で例えると何歳?うっかり忘れがちな年齢に合わせたケアとは?
犬の年齢は人間で例えると何歳?うっかり忘れがちな年齢に合わせたケアとは? ~目次~
あなたの愛犬は、人間でいうと何歳ですか?
突然ですが質問です。あなたが一緒に暮らす愛犬は1歳です。では、愛犬を人間の年齢に換算すると何歳でしょうか。
犬は人間に比べて寿命が短く、年を取るのが早いと言われています。
子犬と老犬では過ごし方や接し方、食べ物なども変わってきます。
見た目が元気だとついつい忘れてしまいますが、知らぬ間に老化が進んでいるケースは結構多くあります。年齢に合わないたくさんのフードや、固いものを食べさせてつらい思いをしている犬は少なくありません。
犬の年齢の重ね方は犬種によっても違う
犬の年齢を人間の年齢に換算するときには身体の大きさや犬種で、人間に置き換えた時の年齢が変わるということを知っておく必要があります。
大型犬の1歳と中型・小型犬の1歳は、大型犬の方が人間の年齢に換算したときには若くなります。
大型犬は最初の1年で人間でいう約12歳ほどになり、その後は毎年7歳ずつ増えていきます。
対して、中型犬や小型犬は最初の2年で人間でいう約24歳ほどになり、その後は毎年4歳ずつ年を重ねていきます。
このように同じ2歳の犬でも、大型犬は19歳。中型犬、小型犬は24歳に換算されるため、場合によってはライフステージが異なります。そのため犬種や体格に合わせた対応が必要となります。
犬種や平均寿命による犬の年齢の違い
犬種によって人間に換算したときに年齢が違う理由は、平均寿命にあると言われています。
一般社団法人 日本ペットフード協会が出している「令和4年全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の平均寿命は以下の通りとなります。
中型犬・大型犬の平均寿命は13.81歳
小型犬の平均寿命は14.28歳
超小型犬の平均寿命は15.31歳
わずかな差ではありますが、中・大型犬に比べて小型犬の方が平均寿命が長いため、相対的に見て 人間の年齢に換算したときに緩やかに年を重ねていく。ということになります。
全国で飼育されている犬の年齢は何歳くらいが多い?
令和4年全国犬猫飼育実態調査によると、現在飼育されている犬の年齢構成比はこのようになっています。
1歳から6歳の若い犬が割合的に多いという結果に。コロナで在宅時間が増えて、ペットを飼い始めた人が増えたと言われています。 一方で約半分は7歳以上の高齢犬。介護やケアがより必要となる時期へと突入しています。
犬の年齢によって変わるライフステージとは
犬の年齢は大きく三つのライフステージに分類できます。
近年ペットフードの種類が増え、「成長期用」や「成犬用」「シニア用」それぞれのライフステージに合わせた栄養が摂れるようになっています。
犬種によって若干の違いはありますが、ライフステージは年齢毎に大きくこのように分けられています。
44歳からがシニアになるなんて…人間の感覚ではちょっとびっくりしてしまいますね!
犬の年齢に合わせたライフステージ別の生活環境とは
愛犬が毎日を快適に過ごすために、住環境をライフステージに合わせて用意してあげる必要があります。それぞれのライフステージにおいて気を付けたい点を見ていきましょう。
子犬の時期
子犬はさまざまなものに触れて、人間と一緒に暮らす生活とはどのようなものかを覚えていきます。
犬と犬、人と犬における社会的なかかわり方についても学ぶ時期ですので、良いことは褒めてダメなことは叱ってしつけをします。
日常生活を通していろいろな体験をして学んでいくことは、性格形成にも影響を与えます。なるべく楽しい・嬉しい経験をたくさんさせてあげましょう。
また好奇心旺盛でいろんなものを食べてみることで食の幅が広がります。成長に欠かせない栄養成分をうまく補給できるようにいろいろなものを食べさせて食事の楽しさを教えてあげましょう。
食べ物以外の誤嚥には注意!うっかり食べないように飼い主が気を付けないとなりません。
またこの時期は免疫力がまだ充分備わってはいません。体が小さいため、気温の変化など外的要因によっても
体調を崩しやすい時期です。
食事の量や、排せつ物の様子をよく見て、些細な変化にも気づいてあげることが大切です。
成犬の時期
子犬の頃に経験したことを基盤にして、徐々に性格が固まってきます。
また犬の年齢が上がってくることで体が成長し、免疫力や体調も安定してくることでしょう。
体力があり遊びたい時期でもありますので、お散歩や遊びを通じてしっかりと身体を動かしてあげましょう。
体を動かすことはストレス解消にもなります。ストレスのない生活が健康維持や免疫力維持に欠かせないのは犬も同じです。
新しいお散歩コースを探してみたり、おもちゃを買ってあげるなど、飼い主も一緒になって体を動かして楽しめる時期です。
シニア犬の時期
7歳を過ぎたシニア期は、人間の年齢に換算するとまだ44歳程度。まだまだ若いような気もしますが、老化は確実に迫ってきています。
見た目には元気そうに見えていても、免疫力が保ちにくくなります。体力も落ちるため体に負担を感じやすく散歩をしても休憩の回数が増えてくるでしょう。
今まで大丈夫だったことをやらせる場合でも、様子をみて場合によってはやめることも必要です。
これまでよりも病気にかかりやすくなったり、代謝が落ちるので太りやすくなったりします。 消化の良い食事を与えて、量は成犬期よりも少なくなってくるでしょう。
また今まで体内で生成できてた健康維持や免疫力に欠かせないアミノ酸や軟骨成分が、加齢に伴い体内で充分な量を生成できなくなってきます。
サプリメントやおやつは食べやすく喜んで補給できるのでおすすめです。犬がやりたいことやできることは、なるべく続けさせてあげて急に大きく環境が変わらないようにしてあげましょう。甘やかしているつもりでも、突然何もさせなくなるのは犬にとってもストレスとなります。
犬の高齢化はこれから大きな問題になるかも?
犬の生活環境が良くなることは良いことです。いつか来るお別れの時に犬が「この家に来てよかった」と思ってくれることは、飼い主にとって何物にも代えがたい嬉しいことではないでしょうか?
一緒に楽しいことを経験したり、美味しいものをたくさん食べさせてあげたい。と願うのはどの飼い主も同じだと思います。
しかし生活環境が整うことに伴い、犬の平均寿命が延びました。それ自体はとても喜ばしいことです。でも、高齢犬の介護の問題やシニア犬の健康にかかわる悩みといった問題は、これから今よりも増えてくるかもしれません。
犬の健康を根本から守るためのオプショナルサプリとは
大切な愛犬の健康寿命を少しでも延ばしたい。ずっと元気に長生きしてほしい。という飼い主の需要はとても増えています。
ペットサプリメント業界では、口臭や胃腸の不調といった具体的な悩みを解決するサプリメントだけでなく、全身の健康を維持して一日でも長く元気に過ごしてもらうためのサプリメント。いわゆる「オプショナルサプリメント」の人気が徐々に高まりつつあります。
不調を見つけた時。薬を使って治すこともは、もちろん大切です。でも本当は調子が悪くなる前に、十分な栄養をとり、病気になりにくい体で過ごせるようにしてあげることが何よりもワンちゃんにとっては幸せなのではないでしょうか。
犬の年齢はあくまでも一つの目安!愛犬に合わせた環境を用意してあげましょう
犬は一匹ずつ性格も体質も違います、犬種や年齢だけにとらわれることなく、飼い主と愛犬がどちらも快適に過ごせるような毎日を目指すことが大切と言えるでしょう。
年齢やライフステージはあくまでも目安です。必ずしも該当年齢になったから、あれこれしなければならないということではありません。今まで気にしていなかったことや言われてみれば…といった気づきの為に活用することが大切です!
皆さまの犬との毎日が、もっと楽しく充実した時間になりますように!
参照:一般社団法人 日本ペットフード協会「令和4年全国犬猫飼育実態調査」
参照:アイペット損害保険株式会社「犬の年齢は人間に換算すると何歳?」
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