熊笹(くまざさ)とは
人間と熊笹(隈笹・くまざさ・クマザサ)の歴史
薬がなかった時代から「クマザサ」は大活躍の働き者だった!!
中国最古の薬物書「神農本草経」にも漢方薬として紹介されているほど、遠い昔から健康を支えてきたクマザサ。外界から離れ、霞を食べて生きてきたといわれる不老長寿の「仙人」は、実はクマザサを食べていたと伝えられてもいます。
本草網目にも収載されている熊笹
このほか、クマザサは李時珍の記した『本草網目』にも「じゃく」として収載されています。その中で、クマザサは次のように述べられています。
気味……甘し、寒にして毒なし
主治……男女の吐血、嘔血、下血、小便渋滞、喉痺、腫瘍を治す
- [解説]
性質:甘、寒性であり、毒性はない。
効能:男性・女性に対して笹を焼いたもの(黒焼き)1匁(3.75g)を煎じて服用すると、以下の症状に効果が認められる。 - 1. 胃潰瘍などで胃から出る血(吐血、嘔血)
- 2. のぼせて出る鼻血(衄血:鼻血)
- 3. 肺から出る血(喀血)
- 4. 消化管の病気で肛門から出る血(げけつ)の治療。
- 5. 排尿困難(小便不利)に対しての治療(小便通利)
- 6. 発汗や呼吸の障害(肺気不宣)
- 7. 5.および6.による悪寒・発熱・鼻閉・鼻水・咳そう
- 8. 扁桃腺炎(喉痺)
- 9. おでき・首筋や背中にできる腫物(癰腫)
身近な熊笹
日本でも昔からクマザサは生活の中で広く使われていました。その昔、山仕事や旅の途中で食べるおにぎりや餅を包んだのは、クマザサの葉です。また、笹団子、笹あめ、笹寿司、笹酒、チマキ……防腐作用や殺菌効果の高いクマザサを使った食べ物は、昔からこんなにたくさんあったのです。
今ほどたくさんの薬がなかった昔、人々は民間治療薬で病気や怪我を治していました。そこで大活躍したのはクマザサでした。東北地方では胃腸病、高血圧、ぜんそく、風邪の時にクマザサのせんじ薬を飲んでいたと言います。また、やけどや切り傷、湿疹にあせも、虫さされ、はては口臭や体臭を消すことにまで、暮らしに深く浸透していたのです。これからの毎日を健康に過ごすために熊笹エキスを始めてみませんか?
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