自律神経を整える飲み物とは?自律神経バランスを保つために必要な栄養を知って健康に過ごそう!

自律神経を整える飲み物 腸内環境
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自律神経の働きは私たちの健康を支え、普通の状態を保つ役割をはたしています。もし自律神経のバランスが乱れてしまうと病気になったり、気持ちが落ち込んでしまうといった体の内外における不調を起こします。
そんな自律神経のバランスを乱さないようにするためにおすすめの飲み物とその栄養についてご紹介します。

自律神経とは?

自律神経とは私たちの血圧や呼吸数、体温などの生命維持に欠かせない器官を調整している神経系です。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の二つからできており、その二つがうまく切り替わることでバランスを取り、さまざまな状況に対応できる体が維持されています。
交感神経は活動的な状態の時に働き、副交感神経はリラックスした状態の時によく働きます。

ところが、生活習慣の乱れやストレスの影響により自律神経のバランスが乱れてしまうと、交感神経と副交感神経はうまく交代することができなくなります。例えば夜中に活発な状態(不眠)になってしまったり、昼間にリラックスした状態(頭がボーっとする)となってしまうのはその自律神経の切り替えがうまくできていないことが原因です。

もし、自律神経のバランスが崩れているかも?と考えたとしても、自律神経を自分で意識してコントロールすることはできません。自律神経の切り替えがうまくできるように改善するためには、根本的な生活習慣の見直しをして自律神経を整えるための栄養が摂れる食事や生活習慣を心がける事が大切です。

自律神経

自律神経を整える飲み物の特徴とは?

自律神経バランスを整えると言われる飲み物には、共通点があります。どんな特徴があるのか見ていきましょう。

腸内環境を整える飲み物

自律神経と腸内環境には密接な関係があると言われています。腸には自律神経へと直接つながる神経があります。これを腸脳相関といい、近年腸活がブームになる背景要因となっています。

睡眠の質を高める飲み物

睡眠の質とは熟睡感や寝心地、目覚めのスッキリ感のことを表します。
睡眠の質が高い状態は副交感神経が正常に働いているとも言えますので、それに伴い昼間の交感神経も正常に働くようになります。
睡眠の質を高く保つのは自律神経のバランスだけでなく、生活習慣病にかかりにくくなったり、メンタルの安定がもたらされたりといいことがたくさんあります。

睡眠の質と言っても一概に長く寝ればよい。という問題ではありません。
睡眠の質については、厚生労働省の評価指標が出ていますので、一度確認してみましょう。

自律神経を整える栄養素とは?

自律神経を整え、毎日の健康を保つためには食事や飲み物からどのような栄養素を摂るのが良いのでしょうか?

自律神経の乱れが気になる人が、積極的に摂りたいおすすめの栄養素について紹介します。

オリゴ糖

オリゴ糖は便秘などのお腹の調子を整える栄養素です。
腸内で善玉菌の餌となり、餌を得た善玉菌は元気になって活発に活動するようになります。
腸の健康状態は自律神経のバランスと深く関わっています。体の中で離れた場所にある腸と脳ですが、実はその二つは神経でつながっています。

最近は腸の状態を健康に保ち、自律神経の乱れを間接的にサポートする事を目的とした「腸活」に注目が集まっています。
腸活は自律神経のバランスを整えることに限らず、不要物を排泄することで美容意識の高いお肌をキレイにしたい人や、便通の悩みを持つ人からも支持されています。

GABA

ストレスを緩和することで注目のGABAは、脳や神経をリラックスさせる作用があります。
元々GABAは人間の脳や神経の中にもある神経伝達物質で、自律神経を整えるためには欠かせない成分です。
ストレスや疲労を感じるとその数が減ってしまい、自律神経のバランスの乱れへとつながっていくと言われていますので、不足している分を補うように食事やサプリメントを摂りましょう。

一日の摂取量目安は成人で30~100mgと言われています。
GABAはチョコレートや発芽玄米、発酵食品やきのこなどが人気ですが、日本古来の植物である熊笹にも豊富に含まれています。

GABAでリラックス

カルシウム

カルシウムは自律神経の一つである交感神経の働きを抑制する働きがあります。交感神経は活動的な状態をつかさどる神経ですが、ストレスがかかっていると過剰に働き、不眠や睡眠の質を落とします。
カルシウムは牛乳や豆乳、小魚などにたくさん含まれています。寝る前のホットミルクは睡眠の質を上げて、翌日の良いパフォーマンスを生み出す基となりますので、ぜひ取り入れてみてください。

タンパク質やビタミンB6

GABAは体内で作られる栄養素ですが、その数を増やすためにはビタミンB6が必要です。

タンパク質が豊富な食材にはビタミンB6が含まれていますので、積極的な摂取でGABAを作る働きが効率よくなるようにサポートします。

ビタミンB6を豊富に含む食材
・にんにく
・魚
・ヒレ肉(赤身肉)
・ささみ
・バナナなど

ビタミンB6

ビタミンD

ビタミンDは脳で興奮物質が分泌されたときにその働きを抑える「セロトニン」を調整することがわかっています。メンタル症状がある場合にはビタミンDを積極的に摂ることがおすすめです。
またビタミンと言えば野菜や果物に多く含まれているイメージですが、主な摂取源は魚類やきのこ、肉類、卵などに多く含まれています。
またビタミンDを摂ることはカルシウムの吸収を促して健康な骨を維持するためにも効果があると言われています。

自律神経を整える飲み物

では自律神経を整えるために必要な栄養を飲み物から採るためにはどのようなものを飲んだらよいのでしょうか?
効率よく栄養を摂れるおすすめの飲み物をご紹介します。

ヨーグルト

ヨーグルトはいろいろなメーカーから免疫力を維持したり、体に脂肪がつきにくいなどといった特徴溢れるヨーグルトが販売されていますので、自分の好みのものを選んでみましょう。
おすすめは胃腸をいたわるオリゴ糖がプラスされているもの。プレーンタイプのヨーグルトに、自分でオリゴ糖やバナナを追加するのもおすすめです。

ココア

ココアにはGABAが豊富に含まれています。GABAを補給することで、先述の通りリラックスを促し自律神経に働きかけます。
またココアと牛乳と合わせることで、たんぱく質やビタミンを補給できます。

ホットミルク

暖かい牛乳にはリラックス効果があります。睡眠前に飲むことでカラダの中から暖まり、緊張が和らぐことで質の良い休息をとることにつながります。
また牛乳はタンパク質やビタミンの補給もできます。

白湯

朝起きてから50℃くらいの白湯を飲むことは身体を目覚めさせて、腸へと刺激を与えます。それによって体が活動的なモードへと切り替わりやすくなります。また寝る前にゆっくりと白湯を飲めば、身体が暖まり、徐々に放熱することで穏やかな睡眠へと導いてくれることでしょう。

クマ笹エキス

クマ笹にはアミノ酸が豊富に含まれています。また動物の細胞膜と相性の良いササ多糖体という成分を一緒に補給することができます。
熊笹エキスにはアミノ酸の他にもGABAやポリフェノール、ビタミンやミネラルなどいろいろな栄養を補給することができます。

クマザサエキス

自律神経を整えるための生活習慣とは?

自律神経の働きを整えるためには、生活習慣を整えることが手軽で効果的です。

どんなに意識して栄養バランスを整えていても、生活習慣が乱れていては効果は半減してしまいます。無理せずにできる範囲から始めることが長続きのポイントです。
では自律神経の乱れを整えるための方法をご紹介します。

適度な運動

心地よい疲労感を感じられる程度の運動は、自律神経を整えることにつながります。
適度な運動といっても突然スポーツジムなどでへとへとになるまでやってしまうと、「やらないとならない」というストレスや費用をかけたことによるプレッシャーを感じ、逆効果になってしまうこともあります。
まず最初は費用や時間を気にしないでできる散歩やストレッチなど、簡単な事から始めてみましょう。
自律神経の為に運動を。

軽いリズム体操やヨガの動画もインターネット上にはたくさんあります。まずは楽しんでできるものを探してみてはいかがでしょうか。
運動で自律神経を整える

充分な睡眠

睡眠は、副交感神経が働いてリラックス状態になります。
また睡眠をすることはゆっくりと身体を休め、他のことに使われていたエネルギーを全身の細胞修復へと向けることができる大事な時間です。

しっかりと質の高い睡眠をとる為の時間を充分確保するようにしましょう。先述の適度な運動を合わせて行うことで、疲労感で吸い込まれるように睡眠に入れることもあるかもしれません。
睡眠で自律神経を整える

入浴

日本で入浴はクリーンよりもリラックス。というイメージが強く、湯船で体を温めるのが一般的です。忙しいからとシャワーだけで済ますと、リラックスに必要な副交感神経が充分に働けないまま入浴が終了してしまいます。おすすめの入浴は36℃~40℃くらいのぬるま湯にゆったりと入ること。
香りや保湿成分の入った入浴剤を使うことはよりリラックス効果を感じやすく、ストレス解消にもなります。

入浴で自律神経を整える

自律神経を整える飲み物を上手に摂ろう!

最初にも言いましたが、自律神経は私たちの生命維持や健康維持の重要な役割をはたしています。
自律神経のバランスを意識して生活することは決して大変なことではありません。

今日から取り組めることもありますので、まずは一つ何か行動に移してみてはいかがでしょうか徐々に体調いいかも?と嬉し変化を感じられるようになるかもしれませんよ。

ホシ隈笹エキス

参考:厚生労働省/睡眠の質評価指標 (第3章 より健康的な睡眠を確保するための生活術)

 

 

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