食物繊維と腸内環境
難消化性デキストリンは便秘に効果あり?デキストリンの原材料や働きについて解説
難消化性デキストリンは便秘に効果あり?デキストリンの原材料や働きについて解説 ~目次~
難消化性デキストリンで便秘は解消する?
難消化性デキストリンは、特定保健用食品(トクホ)にも使われる水溶性食物繊維です。 水溶性食物繊維は、腸まで届く間に水分をたっぷりと含み、腸内の硬くなった便に水分を与えたり、ねっとりとした質感で腸内の不要物を吸着し、排出を保つ働きを助けます。
便秘で長い間腸内にとどまった便は水分が足りずに硬くなってしまうため、さらに排出しずらい状態となりがちです。そこに難消化性デキストリンが水分を蓄えた状態で到着することで、便へと水分が加わり排出しやすくなるため、便秘に悩む方の強い味方となってくれるでしょう。
難消化性デキストリンは何からできているの?
難消化性デキストリンは見た目は白い粉ですが、その名前の通り「消化しにくい」デキストリンです。
小麦やトウモロコシのでんぷん質が原材料。そのでんぷん質を焙焼し、アミラーゼという酵素で加水分解し、難消化性成分を取り出します。そうして取り出された水溶性食物繊維が、難消化性デキストリンです。
難消化性デキストリンサプリメントの使い方
難消化性デキストリンのサプリメントは、たくさんのメーカーが作っっています。どれも見た目は白い顆粒。水やお湯に溶かして飲む使い方が一般的です。
水に溶けたら見た目は無色透明、味はかすかに甘みがありますが言われてもわからない程度。ほとんど無味・無臭です。口当たりも気持ちとろみがつくくらいで、ざらつきや不快感はありません。
耐熱性・耐酸性に優れているため、料理に入れても効果が変わることはありません。そのため、他の水溶性食物繊維と比べて活用の幅が広いことで人気があります。
毎日飲んでいるものにそのまま入れるだけ、さらに食物繊維を摂れるという手軽さから、SNSでも注目のサプリメントです。
便秘対策に難消化性デキストリンを使って効果を実感するのはいつ?
厚生労働省が推奨している摂取目標から不足している食物繊維の平均は約3g程度。難消化性デキストリンのサプリメントは1日分の目安としてその3g程度を摂れるものがほとんどです。
毎日の食事にサプリメントで3~4g程度の難消化性デキストリンをプラスしたと考えて、おおよその目安として2週間程度で効果を実感する方が多いようです。
難消化性デキストリンの働き
ダイレクトに大腸に届いた食物繊維は、腸内環境を整える腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やします。また先述の通り腸内をゆっくりと移動することで、腸壁に張りついてゆっくりと移動する事で糖の吸収を物理的にブロック。さらに腸内の不要物も吸着して便のカサを増やします。
その他にも食物繊維は血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くのメリットを体にもたらしてくれます。
【難消化性デキストリンを飲んでほしいのはこんな人!】
・腸内環境を整えて健康に過ごしたい人
・便秘がちで毎日スッキリしたいと思っている人
・美容のために食事制限をしている人
・脂質や糖質の多い食事をすることが多い人
・健康診断で血圧や血糖値が高めだと言われた人
・健康意識の高い人
・食事だけで充分な食物繊維が取れていない人
・他の食物繊維のサプリメントは続かなかった人
・特定保健用食品(トクホ)を安心して使いたい人
いつかは6大栄養素?!近年注目が集まる食物繊維
食物繊維の歴史は古く、古代ギリシャには食物繊維が存在していたことがわかっています。
医学がまだ発達していない古代ギリシャ時代から、便秘などのお腹の調子に関与することが知られていました。ところが食物繊維をとると、必要な栄養素まで便に含まれて一緒に流れてしまうと考えられ、役立つ栄養素ではないものとして扱われていたのです。
近年では食物繊維に関する研究が盛んに行われ、科学的に食物繊維の働きは認められています。 「第6の栄養素」とまで呼ばれるほど生命活動に大切なものとして知られています。
難消化性デキストリンは安全?
難消化性デキストリンについて、米国FDA(食品医薬品局)は、1日の摂取量の上限値を明確に定める必要がないほど、安全な食品素材であると認めています。
また、日本国内では消費者庁長官が許可している特定保健用食品への関与成分となっています。
食物繊維を補給するなら効率的に摂取できるサプリメントがおすすめ
食物繊維のサプリメントは数多くありますが、効率よく水溶性食物繊維が摂取できる難消化性デキストリンは熱に強く味が変わらないので、食事やスープに入れることもでき、活用の幅が広いと注目が高まっています。
また食品や飲料に、「食物繊維が摂れる」や「血糖値の急上昇を抑制」と書かれている物には、デキストリンを配合されていることがあります。そのようなものを意識して選ぶことで、不足している食物繊維を補えるのも嬉しいポイントです。
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