熊笹(くまざさ)とは
熊笹エキスと水虫…
おにぎりやちまき、ます寿司などを包むために古くから熊笹が利用されていることは皆さんが知っていると思います。ではなぜ食品を包むためにクマ笹が使われているのでしょうか。それは、殺菌や抗菌のためです。見た目の美しさや葉の形状がちょうどよいことも一因ではあると思いますが、なにより中の食品が傷まないよう、殺菌・抗菌効果を期待して包まれているケースがほとんどでしょう。そこで、その殺菌効果や消臭作用に期待して、水虫で困っている方への治療用として使うことができないかについても研究が進められています。
かゆみや痛み、皮膚のただれなどを引き起こす水虫を予防するために一番大切なことは、水虫が住みにくい環境をつくることです。水虫の原因である白癬菌などの菌が繁殖するとき、住み着いた人の細胞膜を拡大し、ヒト細胞内のpHを下げることが必要という習性があるそうです。クマ笹エキスは、人の体内でpHが低下している場合、pHを元に戻そうとする性質を持っています。このため白癬菌はph値を下げることができないため、増殖が阻害されるのです。また、クマ笹エキスの細胞膜修復作用は、強い皮膚細胞をつくり、白癬菌の侵入を防ぎます。
【クマ笹エキスを水虫に!】効果的な使用方法とは
- 足をキレイに洗う(指のあいだ、爪のまわりは特に)
- クマ笹エキスの原液を直接患部に塗る。もしくは、洗面器に患部が浸る程度のお湯を入れ、エキスを適量(10滴以上)溶かして、足を5分程度浸し、その後よく乾かす。
- これを最低1日1回繰り返す。
ちなみに、市販の水虫薬もそうですが、かゆみが無くなっても、しばらくは付け続けてください。そしてエキスを患部に浸すと(塗ると)…とても染みます!痛いです(笑)
でも治ってしまうだけの一時だけの我慢。そして医師にかかっている方は自分の判断だけで処方薬を辞めず、医師に相談してくださいね。
しばらく続けても改善の兆候が見られない場合は、塗布をやめ皮膚科医にご相談ください。